ミヤマクワガタ

ミヤマクワガタの産卵セットの組み方を紹介

初めて国産ミヤマクワガタを産卵させる方は、参考にしていただければ幸いです。
アクベシアヌスミヤマ、ユダイクスミヤマも同様の方法で産卵します。
以下のような悩み・疑問を解決します。

悩み・疑問

  • 飼育ケースの大きさはどれくらいがいいの?
  • マットは何を使ったらいいの?
  • 温度は何度がいいの?
  • どのようにセットすればいいの?
  • 初めてだけど失敗したくない!

私も最初は同じ悩みを抱え、いろいろな記事を読み漁り、いろいろと試してみました。
いくつか試した結果、産卵させるコツがわかりましたので、その方法・コツをお伝えしたいと思います。
以下手順に沿って産卵させたところ、1メスから50個以上卵が採れました。
国産のミヤマクワガタだけでなく、ヨーロッパミヤマ(アクベシアヌス、ユダイクス)も同様の方法で、たくさん卵が採れています(1メスから60個以上)。

産卵のコツ

産卵のコツは、以下の4点です。

産卵のコツ4点

① ケースは深いものを使用する

② 一番底のマットは粘度のあるマットを使用する

③ マットは2段~3段くらいの層にする

④ 温度は19℃~21℃(23℃以下)にする

① ケースは深いものを使用する

ミヤマクワガタの幼虫は野生では、どのあたりにいると思いますか?
ほとんどの場合、地中奥深くにいます。数メートル掘ると見つかるそうです。
つまり、野生と同じように深さが重要になってくるということです。
そのため、できるだけ深い容器を使うことで少しでも自然の状態に近づけてあげることで産卵しやすくなると考えています。
最低でも中ケース、できれば大ケースを使用しましょう。

② 一番底のマットは粘度のあるマットを使用する

ミヤマクワガタの幼虫が見つかる層は粘土質の土が多いそうです。
そのため、産卵マットも粘度の高いマットを使用し、少しでも自然の状態に近づけてあげることで産卵しやすくなると考えています。

③ マットは2段~3段くらいの層にする

山の土も掘っていくといくつかの層になっていますよね。
粘土層にいくまでに何層かあることが想定されます。
産卵セットを組む際にも、層を作ってあげることで少しでも自然の状態に近づけてあげることで産卵しやすくなると考えています。
マットの層は、硬さを変えること又はマット種類を変えることで自然の状態に近づけます。

④ 温度は19℃~21℃(23℃以下)にする

ミヤマクワガタは暑さに弱いクワガタです。そのためか、産卵温度も低いようです。
地中奥深くで産卵する際も温度は地表に比べて低いことが想定されます。
23℃以下にしておけば基本的には産卵してくれます。
私の家の環境では、19℃~21℃にしておいたところ産卵しました。

産卵セットを組むために準備するもの

産卵のコツを意識し、以下のものを準備しましょう。

飼育ケース

大きさは最低でも中ケース、可能であれば大ケースを準備しましょう。
飼育ケースのおすすめは、「コバエ防止の侵入抑制用飼育ケース」又は「コバエシャッター」です。
スリットの幅がとてもせまく、コバエが入らない、中で発生しても外にでにくいすぐれものです。
また、フタががっちりしており、脱走もできません。
私は、値段も手ごろな「コバエ防止の侵入抑制用飼育ケース」を使用しています。

産卵用のマット

ミヤマクワガタの産卵に必要なマットは以下の2点です。

 ●Nマット ※粘度性の高いマットであればNマットでなくてもOK

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 ●カブトマット ※クワガタマットでも可

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粘度の高いマットがない場合は、カブトマットと黒土マットを1:1くらいで混ぜてあげることで粘度性のあるマットができます。
黒土マット単体の場合、粘度が高すぎて詰まりすぎ、酸欠になる恐れがあるので、混ぜて使うことをおすすめします。

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転倒防止材(木の枝など)

クワガタが転んだ時に、起き上がられるよう転倒防止材を準備しておきましょう。
クワガタよりも重いものが良いですが、ミヤマクワガタの場合は比較的軽いため、割りばしや水ゴケなどでも問題ありません。
また、園芸用の鉢底ネットなども使いやすいですよ。

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ゼリー

基本的にはなんでもOK。
可能であれば、メスの産卵補助に有効なプロゼリーなどの高たんぱくゼリーを準備するとよいでしょう。

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産卵セットの組み方

産卵セットの手順は以下の通りです。

手順

 ① 粘度の高いマットをケースの5割程度硬く詰める

 ② カブトマットなどの①とは別のマットを3割程度硬く詰める

 ③ 適当なマットを1割ほど入れる。

 ④ 転倒防止材、ゼリー、メスを入れる。

① 粘度の高いマットをケースの5割程度硬く詰める

粘度のあるマットを5割程度硬く詰めます。
ケースが壊れるのでは?というくらい硬く詰めましょう。
黒土の場合は、黒土とカブトマットを1:1で混ぜたものを使用しましょう。

② カブトマットなどの①とは別のマットを3割程度硬く詰める

マットの層を作りたいため、①とは別のマット(カブトマット)を使用します。
同じマットでも産卵はしますが、少しでも自然に近づけたいことから筆者は別のマットを使用します。
基本的には硬く詰めますが、①よりは気持ち硬さを抑えることがポイントです。
そうすることで、違う種類のマット且つ違う硬さの層を作ります。

③ 適当なマットを1割ほど入れる。

②のカブトマットもしくは全く別のマットを少しだけふわっと入れます。
マットは何でもOKです。
ふわっとさせるのは、地表近くの土をイメージしているからです。

④ 転倒防止材、ゼリー、メスを入れる

最後に転倒防止材、ゼリーをいれ、最後にペアリング済のメスを入れます。
十分に成熟し、ペアリング済みのメスを使用してください。
あとは、19℃~21℃の場所にケースを置いて1ヶ月ほどまちましょう。

粘度性のあるマットのみで8割硬く詰めるだけでも産みますが、少しでも確率をあげたい方はぜひ試してください。
また、ミヤマクワガタは後食してから2週間程度もすれば、ペアリング可能です。
休眠期間が長い場合は、後食してから★になるまでが早いので、早めにペアリングし産卵セットを組んであげましょう。

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