オオクワガタ

オオクワガタの冬眠(越冬)方法

当記事では、オオクワガタの冬眠(越冬)方法について紹介します。

みなさんの悩み

・オオクワガタって冬眠(越冬)するの?

・冬眠(越冬)ってどうやるの?

・マットはどれがいいの?

・どうセッティングすればいいの?

こんな悩みを解決します。

当記事では、初心者の方向けにオオクワガタの冬眠(越冬)方法について紹介します。
以下の記事を読んでいただければ、そもそも冬眠(越冬)するの?という疑問や冬眠(越冬)で何を準備すればいいか?などの疑問が解決でき、冬眠(越冬)方法が分かることでよりオオクワガタの知識が深まると思います。

※冬眠は、広い意味で昆虫が冬を越すことも含まれるようですが、クワガタブリーダー界では、越冬と呼ぶようですので、冬眠(越冬)と表記しています。

オオクワガタって冬眠(越冬)するの?

オオクワガタが冬眠(越冬)するのか?と疑問に思う人もいるでしょう。
爬虫類や恒温動物などの一部は冬眠することは多くの方が知っていると思いますが、クワガタなどの昆虫が冬眠(越冬)することは知らない人が多いのではないでしょうか。私も、最初はクワガタが冬眠(越冬)することを知りませんでした。
自然界では、オオクワガタを含むドルクス族のクワガタは、冬眠(越冬)し、何年も生きています。ちょうどクワガタが発生する初期のところに採集した時、傷ついたオオクワガタやコクワガタ、ヒラタクワガタが発見できることがあります。新成虫は、傷がありませんから、こうした傷がついたクワガタがとれた場合の多くは、冬眠(越冬)したクワガタになります。

オオクワガタは冬眠(越冬)させた方が良いのか?

オオクワガタを飼育している方は、冬眠(越冬)させる必要があるのか?と思う方もいると思います。
結論から申し上げると、冬眠(越冬)はさせなくても問題はありませんが、冬眠(越冬)させた方が良い効果が得られる可能性があるということです。インターネットで様々な記事を見てみましたが、冬眠(越冬)させると以下の効果が見込める可能性があるとの記載がありました。

  • 長生きする
  • 産卵数がアップする

今までいろいろな方が試してきてそう感じている、もしくは一定の結果が得られているものだと思われます。自然界と同じ状況を作り出してあげているわけですから、クワガタにとってもそれが当たり前のことであり、悪いなんてことはないはずです。冬眠(越冬)もクワガタの生活の一部ですから、それが産卵や長生きにつながる可能性は大いにあると私も考えます。

私の場合は、すべてではないですが、一部のオオクワガタは冬眠(越冬)させています。
一部といっているのは、翌年に産卵させ、増やしたいと思っている個体です。すべてを冬眠(越冬)させることができればよいのですが、場所の関係で一部の個体のみ冬眠(越冬)させています。
ちなみに、冬眠(越冬)させなくてもオオクワガタの場合、2~3年は普通に生きますので、冬眠(越冬)させるかどうかはご自身で判断し対処してください。

越冬させる時の温度は?

一般的には、0~10℃(10℃以下)と言われています。オオクワガタは、15℃を下回ると徐々に活動が鈍くなり、えさもあまり食べなくなってきます。10℃以下になるとほぼ動かなくなり、越冬状態になります。5度前後がちょうど良いと言われていますが、上記の範囲であれば、そこまで気にしなくても問題ありません。玄関など、ある程度温度が一定になる場所に置いてあげると良いでしょう。

越冬準備をしよう

疑問が解決したところで、そろそろ越冬の準備をしていきましょう。

準備するもの

まずは、以下のものを準備しましょう。

準備するもの

・飼育ケース

・マット(針葉樹がおすすめ)

・転倒防止材

・昆虫ゼリー

・エサ皿

・コバエ除けシート(なくても良い)

準備するものの詳細は、以下の「オオクワガタの成虫の飼い方」に記載していますので参考にしてください。
マットはダニやコバエの湧かない針葉樹マットがおすすめです。私のおすすめ針葉樹マットも、以下の記事で紹介していますのであわせてご覧ください。

セッティング

準備ができたら、画像のようにセッティングしていきましょう。

マットをいれよう

今回は、オスとメスをペアで冬眠(越冬)させますので、コバエ侵入抑制飼育ケースの中を準備しました。1頭のみで冬眠(越冬)させる場合は、小ケースやミニケースで問題ありません。
今回はペレットを使用しますので、画面の通り1~2cm程度いれましょう。(もう少し多めでもOK)ペレットは圧縮してある為、水分を吸収して崩れるとマット状になり、体積が増えますので、水をそそぎ、崩します。1~2cmのものがすべて崩れるとケースの3割~5割程度まで増えます。ペレットの種類によって増える量が変わる可能性があるので、事前に確認しておきましょう。ペレット以外のマットの場合は、ケースの5割程度(半分)までそのままいれればOKです。マットの水分は、ペレットが崩れてマット状になる程度でOKです。
冬眠(越冬)の初めのころは、えさを食べにマットの上に出てくる場合もあるので、5割程度にしておきますが、本格的に冬眠(越冬)に入る12月ごろに少しマットを足して、7割程度にしてあげましょう。このころにはもう上に出てくることはなく、春になるまでじっとしています。

転倒防止材、えさ皿、ゼリー、クワガタをいれよう

転倒しても起き上がれるように、転倒防止材とエサ皿を配置し、ゼリーを入れましょう。
そして最後にクワガタを入れます。ゼリーはほとんど食べないかもしれませんが、完全に冬眠(越冬)するまでは、いれておきましょう。

最後に

オオクワガタはとても長生きします。飼育下では、2年~5年くらい生きるものもいます。
越冬させることで、長生きや産卵数アップにつながるかもしれません。自然界で暮らしているのと同じような環境を作ってあげることで、できるだけ野生に近い状態で飼育することで、オオクワガタにとっても住みやすい環境になり、長生きにつながるのかもしれませんね。
ぜひ、実践してみてはいかがでしょうか。

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