今回は、カブトムシの幼虫の飼育方法について紹介します。
みなさんの悩み
・幼虫ってなに食べるの?
・幼虫とれたらどうすればいいの?
・マット交換ってどうやるの?
・マットはどれくらいの頻度で交換するの?
・いつ成虫になるの?
こんな悩みを解決します。
当記事では、カブトムシの幼虫の飼育方法について紹介します。
カブトムシを産卵させて幼虫になったけど、この後どうしたらいいか分からない人も多いと思います。
この記事を見ているということは、幼虫がそこそこ大きくなってきてマットもフンだらけだけどどうしていいか分からない方が多いのでは
ないでしょうか。
こちらの記事を読んでいただければギモンが解決できるのではないでしょうか。
それでは、やっていきましょう。
カブトムシの幼虫が見えたらすること
みなさんの飼育ケースには、カブトムシの幼虫がたくさん見えてきており、それなりに大きくなってきていると思います。
まずは、幼虫が見えはじめたらやることを紹介します。
幼虫がみえはじめたら、マット交換することを考えなくてはいけません。
そのため、事前に以下のものを準備しておきましょう。
まずはマットを準備しよう
カブトムシの幼虫のえさはマットです。マットを食べて育ちます。たくさん食べて、たくさんフンをします。
その為、マットをたくさん準備して定期的にマット交換をする必要があります。
幼虫1頭につき2L~3Lを目安にマットを準備しましょう。10頭いる場合は、10Lを3袋くらい準備します。
あくまで目安ですので、多めに準備しておくと良いかもしれません。少なすぎるとまたすぐフンだらけになってしまいます。
まだ幼虫が1cmくらいの小さい時はあまり気にせず、産卵させた飼育ケースで大きくなるまでそのまま飼育してもOKです。
但し、定期的に観察して幼虫が多くなり、マットがフンだらけになっていないか確認しておきましょう。
以下の記事で紹介していますが、SANKOの育成マットがおすすめですので見つけたら買っておきましょう。
マットは事前にガス抜きをしておきましょう。
ガス抜きの方法については、以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
飼育ケースを準備しよう
幼虫を飼育する方法は2種類あります。
・1頭ずつ個別に飼育する
・多頭飼育する
どちらの方法で飼育するかによって準備するものが変わってきます。
カブトムシの幼虫は、ケンカすることはありませんので、同じケースで多頭飼育しても問題ありません。お互いの居場所を把握しながら生活しているようですね。山や雑木林、畑などでカブトムシの幼虫を見つけると、近くに何頭かまとまっています。
個別に飼育する場合は、2L~3Lくらいのマットがはいる容器を準備しましょう。
クリアボトルや100均のパン屋さんなど容器も使えます。
100均は自分で穴をあけないといけませんが、昆虫飼育に使える容器が多く揃っていますので、100均で買ってみると良いでしょう。何れ紹介したいと思います。
使用する時は必ず酸欠にならないように空気穴をあけてから使用してください。
今回は、初心者の方でも飼育しやすい多頭飼育で紹介していきます。
多頭飼育する場合は、大きめの衣装ケースやコンテナケースを用意しましょう。
私は、45Lのコンテナケースを使用しています。このコンテナで10~15頭くらいのカブトムシの幼虫を飼育しています。
ホームセンターなどで安くて大きなコンテナケースや衣装ケースを購入すると良いでしょう。
コンテナケースや衣装ケースは、フタをしめてもスキマがあるものがほとんどですので、穴をあける必要はありません。
ただし、稀に密封できるものもあるので、良く確認しておきましょう。密封できるものの場合は、空気穴をあけてから使用してください。
作業用の衣装ケースやたらいとフルイを準備しよう
マット交換する時に作業するための衣装ケースやたらいなどを準備しておきましょう。
幼虫のフンを取り除くのにフルイを使いますので、たらいとあわせて100均で購入しておくと良いでしょう。
幼虫のマット交換をしよう
準備ができたらさっそくマット交換をしていきましょう。
飼育ケースにマットをいれよう
まずは幼虫をいれるための飼育ケースにマットをいれて準備しましょう。
事前にガス抜きしておいたマットをいれます。
初心者の方はSANKOの育成マットがおすすめですが、私はクワガタを飼育していますので、クワガタの幼虫が食べ残したマットや菌糸などを使用しています。食べ残しでも栄養がまだまだ残っていますし、バクテリアも豊富です。そのまま捨ててしまうのはもったいないですし、カブトムシが大きく育ってくれるのでそのままえさとして使っています。マットもお金かかりますから。もし、クワガタを飼育している方は、試してみてください。
クワガタの食べ残したマットや菌糸を適当に混ぜて、飼育ケースにいれます。初心者の方は購入したマットをガス抜きしてそのまま飼育ケースに入れましょう。
幼虫を確認しよう
衣装ケースやたらいに飼育ケースをひっくり返して幼虫を確認してみましょう。
これは幼虫が入っているケースです。(100均のケース)
ちょっと交換が遅かったのでフンだらけですね(笑)
これは悪い例ですので、みなさんはここまでフンだらけになってしまう前に交換をしてください。
幼虫は元気で安心しました!
新しいマットに幼虫を入れよう
事前に準備しておいた新しいマットに幼虫をいれましょう。
上においてあげるだけで、勝手に潜っていきます。
フルイにかけよう
幼虫が入っていたマットはフルイにかけて、フンとマットに分けましょう。
マットはそのまま使えますので、新しく用意したマットに混ぜてそのまま使いましょう。
カブトムシのフンは、燃えるゴミとして捨てていますが、住んでいる市町村によって、ゴミの捨て方が異なると思いますので確認してから捨てましょう。
畑がある人は畑にまくと良いかもしれません。(野菜がよく育つといううわさです)
今回は交換が遅すぎてフルイにかけましたが、マットはほとんどありませんでした(笑)
新しいマットに混ぜて完了です。
マット交換や幼虫の疑問(一部)
マット交換や幼虫に関する疑問について、一部紹介します。
今後、まとめてどこかで紹介できればと思っています。
マット交換はどれくらいの頻度でやればいいの?
カブトムシのマット交換は大体3ヵ月ごとに行ってください。マットが少ないとすぐ食べてフンだらけになってしまいますので、フンが目立つようなら上記以外のタイミングでも交換をしてあげましょう。
但し、4月末~5月初旬くらいまでには最後のマットを交換を終えておきましょう。5月~6月にかけて幼虫は蛹になる準備に入ります。この時期に交換してしまうと、蛹になるための部屋を壊してしまったり、刺激によってうまく蛹化(さなぎになること)や羽化(成虫になること)ができなくなる場合があります。できれば4月中に最後のマット交換を終えてしまいましょう。
どれくらいで成虫になるの?サイクルは?
国産のカブトムシは1年サイクルです。1年後には必ず羽化しますので、大体7月ごろにはまた成虫が見れると思います。
多くのカブトムシは7月には活動開始し、9月ごろには死んでしまいます。
大体のサイクルは以下の通りですので、目安にして飼育してみてはいかがでしょうか。
<カブトムシのサイクル>
7月~ 8月 :成虫、産卵
9月~10月 :幼虫マット交換1回目
12月~ 1月 :幼虫マット交換2回目
3月~ 4月 :幼虫マット交換3回目
5月~ 6月 :蛹
6月~ 7月 :羽化、活動開始
幼虫はどこで保管すればいいの?
コンテナや衣装ケースで多頭飼育する場合は、家の中は難しいと思いますので、外で保管してください。
最初のマット交換をする9月~10月ごろはまだ暑いかもしれませんので、保管は日陰が良いでしょう。
涼しくなってきたら日当たりの良い場所に置いても問題ないと思います。
また、国産のカブトムシは日本の気候に適応しておりとても丈夫ですので、冬に外で飼育しても死んでしまうことはありませんので安心してください。コンテナや衣装ケースにフタをして外に置いておけば、雨も入らず問題なく飼育できますよ。
雨がはいってしまったり、密封して酸欠になってしまわないようにだけ気をつけてください。
最後に
いかがでしたでしょうか。
あとは成虫になるまで数回マット交換をするだけです。
来年成虫になるのを楽しみにしながら幼虫飼育を楽しんでください。