その他 飼育方法

発酵マットのガス抜き方法

クワガタやカブトムシの幼虫のえさになる発酵マットのガス抜きについて紹介します。

みなさんの悩み・・・

 ・なんで変なにおいがするの?

 ・なんでガス抜きをするの?

 ・ガス抜きには何を準備すればいいの?

 ・ガス抜きってどうやってやるの?

こんな悩みを解決します。

当記事では、私がいつもやっている発酵マットのガス抜きの方法について紹介します。
発酵マットを袋から出した時に、いやなにおいがしませんでしたか?
山の土のようなにおいがしていれば問題ありませんが、変なにおいがした場合はガス抜きをしなければなりません。
そもそもなんで変なにおいがするのか?そういった疑問の解決からガス抜きの方法まで紹介していきたいと思います。

それでは、やっていきましょう。

発酵マットとガス抜きの疑問

まずは発酵マット、ガス抜きに関する疑問についてお答えします。

発酵マットとは?

そもそも、発酵マットってなんだろう?そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。
クワガタやカブトムシは、自然界では朽木や土を食べて育ちます。発酵マットは、クワガタやカブトムシの幼虫が好む朽木を粉砕し、添加物等を加えて発酵させて作った人工的なえさです。(添加物を使わない場合もあります)微生物が添加物などを栄養素として取り込み、その代わりに別の有機物を生成することを発酵といい、この有機物がカブトムシやクワガタの幼虫の栄養になることで大きく育ちます。
発酵マットに、さまざまな種類があるのは、幼虫を大きくするために、どんな添加物を入れたら大きくなるのか、それぞれのメーカーが研究し作り出したからです。
どのマットだと一番大きくなるのか、試してみるのも面白いかもしれませんね!

なんで変なにおいがするの?

発酵マットを買ってきていざ使おうと袋を開けてみたら変なにおいがすることがあります。
これは、腐ってるわけではなく、発酵する際にガスが発生しているからです。発酵マットは添加物等を加えて発酵させますが、まだ添加物が残っている状態で袋詰めされたマットは、まだ発酵が終わっていない為、袋の中で発酵しており袋の中にガスが充満します。その為、発酵マットを袋から出した時にいやなにおいがするのはこのガスのにおいです。

なんでガス抜きをするの?

上記の通り、発酵マットは発酵する際に、ガスが発生します。加えて、熱を出します。そのまま飼育ケースに入れると、ガスが飼育ケースに充満し酸欠になってしまったり、熱によって成虫や幼虫が死んでしまいます。その為、ガス抜きという作業をします。
まずは袋から出してあげることで充満していたガスを抜きます。また、発酵が終わらないとガスが出続けますので、より多くの空気(酸素)に触れる状態にすることによって発酵を促してあげ、完全に発酵が終わるまで待ちます。

準備するもの

ガス抜きをするために、まずは道具を準備しましょう。

衣装ケース(又はたらい)

ガス抜きするためのマットを入れるのに使用します。できるだけ大きな容器に入れることで、マットが空気に触れる面が多くなり、早くガス抜きできます。マットは、5Lや10Lの袋がほとんどですので、10Lが入るように15L~20Lくらいの少し大きめの衣装ケースを用意しておくと、加水もそのままできますのでおすすめです。何袋かまとめてガス抜きをしたい場合は、40Lまたは60Lのトロ船を購入しておくと良いでしょう。

カブトムシ又はクワガタ用の発酵マット

ガス抜きをするためのマットを用意します。必ず幼虫飼育・産卵用と記載されているものを選びましょう。
幼虫に成虫用のものを使用すると、育たなかったり死んでしまうことがあります。

洗濯ネット

ガス抜きをする際に、衣装ケースに被せるのに使用します。100均のもので十分ですが、コバエが入れないくらい目の細かいものを購入しましょう。外でガス抜きしているときは、そのままだとコバエなどの雑虫が混入してしまいますので、コバエなどが入らないように洗濯ネットを被せておくと良いですよ。ガス抜きをしているときに、気づかないうちにコバエに卵を産まれてしまったマットを使用すると、産卵用のケース内がコバエだらけになってしまいます。
トロ船や大き目の衣装ケースの場合は、洗濯ネットには入らない可能性がありますので、不織布などで作られた衣類カバーなどをうまく使うと良いかもしれません。

ガス抜きをしよう

準備が終わったらガス抜きをしていきます。
手順は3つだけなので簡単です。

①衣装ケースにマットを入れる

 袋から衣装ケースにマットを移します。加水したり固めたりする必要はありません。ただ入れるだけでOKです。

②洗濯ネットを被せる

洗濯ネットに衣装ケースを入れます。
チャックをしめてコバエが入らないようにしておきましょう。
ポイントは、目の細かい洗濯ネットを使うことです。

③雨のあたらない日陰に置く

雨のあたらない日陰において、発酵が終わるのを待ちましょう。
発酵が終わるまでは、毎日かき混ぜてください。かき混ぜることで発酵マット全体が空気に触れるようにしてあげます。
長いと1週間~2週間かかる場合もありますが、できるだけ毎日かき混ぜてあげましょう。(毎日でなくても問題はありません)
発酵が終わり、ガスがなくなると山の土のようなにおいになります。マットによっては、木くずやインクのにおいがする場合があります。
いやなにおいがなくなったらガス抜きは完了です。
ガス抜きが終わったら、卵を産ませたり幼虫を飼育したりしてみましょう。

【注意】加水と再発酵について

ガス抜きが終わったら、加水して使用すると思いますが、加水後に飼育ケースに詰めた後は、できれば数日~1週間程度使用せず置いてください。水分と温度により再発酵をしてしまうケースがあるからです。一度ガス抜きすれば再発酵するケースはあまりありませんが、念のため少しおいた方が良いでしょう。

最後に

いかがだったでしょうか?
クワガタ、カブトムシの飼育において、発酵マットのガス抜きはとても重要な作業です。
なぜやる必要があるのかを理解し、クワガタ・カブトムシ飼育を楽しみましょう!

↓ こちらからクワガタ好きの方々のブログが見れます
にほんブログ村 その他ペットブログ クワガタへ
にほんブログ村

-その他, 飼育方法
-,

© 2020 Kuwakabu Quest